LEI

取引主体識別子(LEI)とは



取引主体識別子(LEI)は、国際標準化機構(ISO)が定めたISO 17442に基づく20文字の英数字コードです。LEIによって参照可能な主要情報により、金融取引に参加する取引主体を明確かつ一意に識別することができます。各LEIには、取引主体の所有構造に関する情報が含まれているため、「誰が誰か」「誰が誰の親会社なのか」という疑問に対する答えが提供されます。一般に公開されたLEIデータプールは、簡単に言うと金融市場の透明性を大幅に高めるための国際的なディレクトリーとみなすことができます。

GLEIFの取引主体識別子(LEI): 506700GE1G29325QX363

金融安定理事会(FSB)は、グローバルなLEIの導入が、企業のリスク管理の改善やミクロ及びマクロの健全性リスクの評価の改善といった「複数の金融安定目的」を支えることを改めて強調しました。これにより、市場での不正や金融詐欺を阻止し、市場の健全性を促進することができます。また最後に重要な点として、LEIの導入は「財務データの全体的な品質と正確性の向上に役立ちます」。

公開されているLEIデータプールは、世界中の取引主体の標準化された情報への固有の鍵となります。登録されたデータは、規制監視委員会が定めた手順や手続きに従って定期的に検証されます。

グローバルLEIシステムのパートナーとの協力の下、Global Legal Entity Identifier Foundation (GLEIF)LEI データの質、信頼性及び有用性を更に最適化し、市場参加者が LEI 集団から得られる豊富な情報の恩恵を受けられるようにすることに引き続きに注力しています。

LEIに関する取り組みを推進するG20、FSB、世界各国の監督機関などは、LEIを幅広い公共財にする必要性を強調してきました。GLEIFが提供するグローバルLEIインデックスは、この目標に大きく貢献します。これにより、完全なLEIデータを誰でも必要に応じて無料で利用することができます。

グローバルLEIインデックスとともに作り出されるより大きなビジネスコミュニティにとっての利点は、LEIの採用率とともに大きくなります。取引主体の識別によるメリットを金融市場全体やその外側にまで広げるため、各企業がこのプロセスに参加し、自分自身のLEIを取得することを推奨しています。LEIの取得は簡単です。登録者はGLEIFのウェブサイト上のLEI発行組織の一覧から、任意のビジネスパートナーに簡単に連絡することができます。