LEI

Q&A



このセクションでは、取引主体識別子(LEI)やGlobal Legal Entity Identifier Foundation(GLEIF)、グローバルLEIシステムに関する最もよくある質問とその回答をご紹介します。

取引主体識別子(LEI)とは何ですか?

取引主体識別子(LEI)は、グローバルな金融市場に参加する企業を明確かつ一意に識別するための、20桁の英数字によるコードです。LEIは、国際標準化機構が定めたISO 17442標準に基づいています。

詳しくはこちらをご覧ください。

Global Legal Entity Identifier Foundation(GLEIF)とは何ですか?

GLEIFは、取引主体識別子(LEI)の推進や利用を支援するため、2014年6月に金融安定理事会によって設立された非営利組織です。GLEIF本部はスイスのバーゼルに位置します。GLEIFのサービスは、グローバルLEIシステム の一貫性を維持します。また、GLEIFは、オープンデータライセンスを使用した、グローバルLEIリポジトリー全体への無料アクセスを可能にする技術的インフラを提供します。GLEIFは、世界中の公官庁の代表者で構成されるLEI規制監視委員会によって監督されています。

GLEIFのより詳しい情報は、こちらをご覧ください。

なぜグローバルLEIシステムが必要なのですか?

2011年、G20は金融安定理事会(FSB)に、国際的な取引主体識別子(LEI)と、それを支えるガバナンス機構に関する推奨事項を提供するよう求めました。その結果、金融取引に参加する世界中の取引主体に対してLEIを発行し、一意の識別方法を提供するグローバルLEIシステムが開発されることになりました。FSBは、LEIのグローバルな導入は複数の「金融安定目標」を支え、「民間部門への多くの利点」を提供することを強調しました。

グローバルLEIシステムの詳細は、こちらをご覧ください。

グローバルLEIシステムはどのような仕組みですか?

グローバル取引主体識別子(LEI)システムは、世界中の規制当局が民間部門と協力し、固有のLEIを発行することにより、金融取引に参加する取引主体を明確に識別するための取り組みです。

グローバルLEIシステムには3つの階層があります。

  • LEI規制監視委員会:取引主体を識別する世界的枠組みであるグローバルLEIシステムを監督するため、世界中の公的機関によって2013年1月に設立されたグループです。
  • Global LEI Foundation(GLEIF)GLEIFは、LEIの推進や利用を支援するため、2014年6月に金融安定理事会によって設立された非営利組織です。GLEIFのサービスにより、グローバルLEIシステムの整合性を確保することができます。
  • LEI発行組織:「LEI発行者」、「付番機関(LOU)」とも呼ばれ、LEIの取得を希望する取引主体との窓口として、登録、更新、その他サービスを行います。

詳しくはこちらをご覧ください。

LEIでどのような情報を識別できますか?

取引主体識別子(LEI)によって参照可能な主な情報により、金融取引に参加する取引主体を明確かつ一意に識別することができます。一般に公開されたLEIデータプールは、簡単に言うと金融市場の透明性を大幅に高めるための国際的なディレクトリーとみなすことができます。

公開されているLEIデータプールは、世界中の取引主体の標準化された情報への固有の鍵となります。登録されたデータは、LEI規制監視委員会(LEI ROC)が定めた手順や手続きに従って定期的に検証されます。

LEI ROCの前会長マシュー・リードは、GLEIFブログの記事 'グローバルLEIシステム:これまでとこれから' の中で、グローバルLEIシステムは次の3つの質問に答えることが目的であると述べています。誰が誰なのか。誰が誰の親会社なのか。誰が何を保有しているのか。」本日まで取引主体参照データで入手可能な情報は「レベル1」データと呼ばれます。このデータは、「誰が誰なのか」について答えを提供します。

2016年3月10日、LEI ROCは、「グローバルLEIシステム内の取引主体の直接および最終親会社のデータ収集 – フェーズ1」と題された文書を発行しました。この文書は、既存の「レベル1」取引主体参照データを補完する「レベル2」データの収集プロセスに関する方針を規定するものです。この文書には、「誰が誰の親会社なのか」という質問に答える「レベル2」データをLEI参照データに含めるための拡張プロセスが記載されています。

取引主体の直接親会社および最終親会社のデータ収集プロセスに関する詳細は、 こちらをご覧ください。

LEIデータは公開されていますか?

はい。Global Legal Entity Identifier Foundation(GLEIF)は、国際取引主体識別子インデックスを公開しています。これは毎日更新され、現在までに発行されたすべてのLEIに関する情報を提供します。GLEIFのウェブサイトでは、GLEIFが開発したWebベースのLEI検索ツールを利用して、誰でも簡単にLEIデータプール全体にアクセスし、検索を行うことができます。

LEIデータへのアクセスや使用に関する詳しい情報は、こちらをご覧ください。

どのような取引主体にLEIの取得が義務付けられていますか?

取引主体識別子(LEI)の基礎となるISO 17442標準によると、「取引主体」という用語には、法人組織またはその他形態(信託、パートナーシップ、契約など)を問わず、金融取引の実施に対して法的または財務的に責任を持つ、または管轄内で独自に法的契約を結ぶ、法的権利を持つ固有の団体が含まれますが、これに限定されるものではありません。自然人はこれに含まれませんが、政府機関および超国家機関は含まれます。

LEIの取得資格と取得義務を区別することが大切です。ISO 17442標準によると、金融取引に参加する取引主体はすべてLEIの取得資格を持ちます。LEIの取得義務は、各国の金融規制当局によって規定されます。

LEIの導入に関連する規制措置の一覧は、こちらをご覧ください。

個人はLEIを取得できますか?

原則的にはできません。ただし、LEI規制監視委員会は2015年9月30日に、ビジネスを行う上で個人がLEIを取得可能となる条件を明確化する声明を発行しました。

この声明はこちらからご覧いただけます。

LEIは、全種類の資産(債券、抵当権など)で同一ですか?

はい。取引主体識別子(LEI)は、各取引主体に固有のものです。証券のための識別子ではありません。このため、取引主体は、資産の種類や、特定の資産がいつ発行されたかによらず、参加するあらゆる金融取引の報告でLEIを使用することになります。

取引主体はどのようにしてLEIを取得できますか?

「取引主体識別子(LEI)発行者」、別名「付番機関(LOU)」が、LEIの取得を希望する取引主体との窓口となり、登録や、更新、その他サービスを行います。

LEIの取得方法に関する詳しい情報は、こちらをご覧ください。

新規LEIの費用は誰が負担しますか?

次の2つの可能性があります。

  1. 取引主体がそれ自体および/または子会社を登録する場合は、取引主体が各登録の費用を負担します。これは、自己登録と呼ばれます。
  2. 取引主体が、関連会社以外の異なる取引主体を登録する明示的な許可を得ている場合は、代理登録と呼ばれます。この場合は、登録を行う者が費用を負担します。

登録対象への費用請求の有無や方法は、登録を行う者に委ねられます。

料金の金額はすべて、こちらに記載された各取引主体識別子(LEI)組織によります。

LEIの登録料の支払いは1度のみですか?それとも更新のたびに支払いが必要ですか?

初回の登録料と、毎年の更新料の両方が必要となります。

どうすれば組織はGLEIF認定付番機関(LOU)、つまりLEI発行者になることができますか?

金融取引に参加する取引主体への取引主体識別子(LEI)の発行を認可された組織は、付番機関(LOU)と呼ばれます。LOUは、LEIの取得を希望する取引主体との窓口となり、登録、更新、その他サービスを行います。 LOUは、許可された任意の国の取引主体に対してLEIを発行することができます。

認定とは、グローバルLEIシステムでLEIの発行者および取引主体参照データの保管者を目指す組織の適合性を、Global Legal Entity Identifier Foundation(GLEIF)が審査するプロセスを指します。GLEIFの認定によるグローバルLEIシステムへの参加は、データ品質と顧客サービスに対するコミットメントの証明として世界的に認められています。候補となる組織は、GLEIFとLEI発行組織の関係を規定する契約の枠組みである、基本契約書 に記載された要件を満たしている必要があります。

GLEIF認定LOUになるための詳しい情報は、こちらをご覧ください。

LEIのデータ記録の内容に誤りがある場合はどうすればよいですか?

取引主体識別子(LEI)のデータ記録の内容は、取引主体参照データと呼ばれています。LEI保有者は、取引主体参照データの更新内容をLEI発行組織に知らせる責任があります。LEIデータのユーザーは誰でも、LEIや取引主体参照データに対するチャレンジを行うことができます。チャレンジにより、提出された更新情報の妥当性を確認するため、関連するLEI発行組織による記録の見直しが行われます。チャレンジによるLEIおよび/または取引主体参照データの確認および更新は、管理を行うLEI発行者が無料で行います。

Global Legal Entity Identifier Foundation(GLEIF)には、LEIのデータ品質を監視する責任があります。GLEIFのデータ品質管理プログラムは、LEIがつねに、取引主体に対する一意の識別管理を行うためのオープンで信頼性の高いデータを提供する、最適な業界標準であることを保証します。

GLEIFのデータ品質管理プログラムの詳細は、こちらをご覧ください。