ROCの新方針の準備方法
2022年3月31日の導入に先駆けてスムーズな移行を確保
グローバルLEIシステムでは、2022年3月31日までに、ユーザーが利用できるオープンで標準化された高品質の取引主体参照データのレベルをさらに引き上げるためにLEI規制監視委員会（ROC）の3つの新方針を導入する予定です。
2022年3月1日から、GLEIFのすべてのサービスは、新方針に沿った新しい共通データファイル（CDF）フォーマットでのデータの受け入れと表示を行う予定です。したがって、グローバルLEIシステムのパブリックユーザーは、この日付以後に新フォーマットでのデータ処理を行えるようにする必要があります。3月は移行期間に充てられ、すべてのLEI発行組織は新フォーマットに移行して、スムーズな運営を保証するためにテストを実施することになります。そのため、当月においては、グローバルLEIシステムのユーザーは、LEIデータの分析を実施する際に両方のフォーマットに対応できるように準備を行ってください。本ブログでは、パブリックユーザーが必要とする準備段階をまとめ、より詳細な参考情報のリンクを示しています。
新方針の詳細
新方針は以下に適用されます：
- 取引主体のイベント：取引主体、取引主体の関係性データの変更を行う、またはLEIの廃止および/または作成が発生するイベントを規定します。
- ファンドの関係性：ファンドについて収集できる3種類の新たな個々の関係性のタイプを導入します。
- 政府機関全般：特定の取引主体を政府機関や国際機関として区分できるようになります。
新方針の準備方法
以下のユーザーは、2022年3月1日以後にLEIデータへのアクセスに支障が出ないようにするために、更新済みのファイルフォーマット導入のための対応策を講じる必要があります。
- GLEIF連結ファイルの全ユーザー
- ゴールデン・コピー・ファイルおよびデルタ・ファイルの全ユーザー
- GLEIFのAPI経由でゴールデン・コピーのコンテンツにアクセスする全ユーザー
GLEIFはさらに、移行ステップと関連データへの影響を明記した技術面の詳細、事例ファイル、追加文書をここに公表しました。
追加サポート
2022年3月31日以後、GLEIFは、グローバルLEIシステムにおいて取引主体のイベント、ファンドの関係性、政府機関に関する情報が完全に追加されるまでの期間として最大1年間と見込んでいます。データは通常、新規のLEI発行時や既存のLEIの更新時に収集されます。
ご質問がある場合、または3月1日の期限前に追加サポートが必要な場合は、GLEIF： info@gleif.orgまでメールでご連絡ください。
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著者について:
シュテファン・ヴォルフはGlobal Legal Entity Identifier Foundation (GLEIF)のCEOです。2023年、彼はドイツ国際商工会議所（ICC）の理事に就任しました。2021年には、グローバルICCデジタル標準イニシアティブ（DSI）の下部委員会として新設された産業諮問委員（IAB）に任命されました。この任のもと、信頼できる技術環境に関するワークストリームの共同議長を務めています。ヴォルフ氏は、2017年1月から2020年6月まで国際標準化機構金融専門委員会FinTech専門諮問グループ（ISO TC 68 FinTech TAG）の副コンビナーを務めていました。2017年1月、ヴォルフ氏は、One World Identityが選ぶトップリーダー100人のひとりに選ばれました。ヴォルフ氏は、データ処理およびグローバルな実施戦略の確立に関して、豊富な経験を持っています。彼はキャリアを通じて、主要なビジネスや製品開発戦略の発展をリードしてきました。また、彼は1989年にISイノベーティブ・ソフトウェア社を共同設立し、初代専務取締役を務めました。その後、同社の後継企業であるIS.テレデータAG取締役会のスポークスマンに選ばれました。同社はその後、インタラクティブ・データ・コーポレーションに買収され、ヴォルフ氏は最高技術責任者に就任しました。彼はフランクフルト・アム・マインのJ.W.ゲーテ大学で経営学の学位を取得しています。
この記事のタグ:
グローバルLEIインデックス, Global Legal Entity Identifier Foundation (GLEIF), 共通データファイルフォーマット, 規制監視委員会（ROC）, データ管理, オープンデータ
