LEIデータ

LEIデータへのアクセスと利用



取引主体識別子(LEI)により、金融取引に参加する取引主体を明確かつ一意に識別することができます。LEIの導入により、すべての管轄当局のリスク評価、市場監視、是正処置の実施能力が向上します。また、LEIの使用は、取引先リスクを軽減し、運用効率を高めるなど、企業に具体的な利益をもたらします。当ウェブサイトのページでは、「誰が誰なのか」や「誰が誰の親会社なのか」に関する情報を無料で、簡単かつ迅速に入手するために、品質が保証されたLEIデータにアクセスする方法を説明しています。

LEIを使って企業の点をつなぐ:グローバルLEIインデックス

取引主体の公式名称や登録住所など、取引主体の参照データで入手可能になっている名刺情報は、 「レベル1」データと呼ばれます。このデータは、「誰が誰なのか」について答えを提供します。さらに、LEIデータプールには、誰が誰の親会社なのかという質問に答える 「レベル2」データ が含まれています。

Global Legal Entity Identifier Foundation(GLEIF)は、グローバルLEIインデックスを公開しました。これには、当局の中央リポジトリーの関連参照データなど、過去および最新のLEI記録が含まれています。参照データは、LEIで識別可能な取引主体の情報を提供します。グローバルLEIインデックスは、オープンで標準化された高品質の取引主体参照データを提供する唯一のグローバルなオンラインの情報源です。GLEIFは、ウェブベースの検索ツールやファイルのダウンロードサービスなど、公開されたLEIデータプールにアクセスする手段を提供しています(詳細については以下を参照)。選択したLEIデータプールへのアクセスモードに従って、ユーザーは、強化された参照データや、LEIにマッピングされた他の識別子などのLEI記録に関連する追加情報を入手できます。

GLEIFは、LEI統計値を駆使して、インタラクティブなグラフや詳細な世界地図を用いて、グローバルLEI母集団に関する重要な事実や数字を提供しています

さらに、GLEIFは、LEIの採用に関する主な傾向とLEIデータプールの詳細な分析を示した グローバルLEIシステムビジネスレポートを四半期ごとに発行しています。具体的には、年間成長率や更新予想の評価、グローバルLEIシステムを運用する LEI発行組織間の競争水準の評価、LEIの更新率と参照データ検証の分析を行っています。GLEIFは、取引主体が提供する直接親会社および最終親会社の情報に関する統計もお届けします。

GLEIFは、LEIデータ・プール全体への容易なアクセスの確保に取り組んでいます

LEIに関する取り組みを推進するG20や金融安定理事会、世界各国の多くの規制当局は、LEIを広範に利用できる公共財にする必要性を強調してきました。これは、グローバルLEI母集団への容易なアクセスの確保にかかっています。

  • 関係者は誰でも、GLEIFが開発したウェブベースのLEI検索ツールを利用して、LEIデータプール全体に無料でアクセスして検索を行うことができ、登録は不要です。LEI検索ツールは、企業の所有構造の識別やLEIにマッピングされた他の識別子を指摘するオプションなど機能が向上しています。
  • GLEIFは、ダウンロードサービスにより、LEIデータセット全体、つまり「GLEIF連結ファイル」も提供しています。これらのファイルには、 LEI発行組織が発行した個々のファイルの内容が含まれており、取引主体に対して発行されたすべてのLEIと、関連するLEI参照データを一覧できます。
  • GLEIFゴールデン・コピー・ファイルとデルタ・ファイルは、LEIに関する頻繁な更新情報(1日に3回)と関連参照データをすぐに使用できる形式で入手したいLEIデータのユーザーが、特に関心を持っています。デルタ・ファイルによって、データのユーザーは、LEI母集団全体を含むファイルをダウンロードする必要なしにLEIの新規情報や更新情報および参照データをすぐに識別できるようになります。
  • GLEIFアプリケーションプログラミングインターフェイス(API) では、開発者がレベル1(LEI記録)データのフィルター検索、フルテキスト検索、単一フィールド検索などのLEIのデータ検索エンジンの全機能にアクセスできます。また、関連するレベル2(関係性)データの検索と名称や住所などの重要データフィールドの「ファジー」マッチに基づくLEI記録(利用できる場合、レベル2データへのリンクを含む)の検索に対応しています。
複数のIDプラットフォームにおけるLEIマッピング:相互運用性と正確性の促進

LEIと他の識別子のマッピングにより、市場参加者は、重要な取引主体識別子を無料でリンクさせて相互参照することができます。これにより、取引主体の確認プロセスが大幅に合理化され、データ管理のコストが低減されます。

2018年2月、GLEIFは、LEIマッピングの認定サービスに対する試験的な取り組みとなる協力:初の月次のオープンソースの 企業識別コード(BIC)とLEIの関係性ファイルの公表について発表しました。このファイルは、SWIFTが規定してGLEIFが認定したマッピング・プロセスで構築されています。このファイルは、組織に割り当てられたBICとLEIを対応させます。

2019年4月、GLEIFと証券コード付番機関協会(ANNA)は、新たに発行されたISINとLEIをリンクした、初のオープンソースの日次の 国際証券識別番号(ISIN)とLEIの関係性ファイル を試験的に公開しました。

GLEIFは、LEIを自身の識別子にマッピングする組織が最先端の手法やプロセスを用いて正確に実行できるように、無料の認定プロセス「GLEIFによるLEIマッピング認定サービス」を確立しました。データベンダーおよびその他の組織は、適用可能な識別子をLEIにマッピングすることより、顧客に対する機能性が強化されるため、大きな恩恵を受けます。データユーザーにとっては、対応するIDプラットフォームの相互運用性により、カウンターパーティ情報の収集、統合、照合のプロセスが容易になります。これは、コンプライアンス、規制報告、顧客関係管理、デューデリジェンスなどの多くの目的にとって有用になる可能性があります。

GLEIFは、LEIデータの品質、信頼性、使いやすさのさらなる最適化を重視しています

GLEIFのデータ品質管理プログラムにより、LEIデータプール(LEIで識別可能な取引主体に関する公開情報)の品質を監視、評価、最適化することができます。

GLEFが利用可能にした 集約的チャレンジ機能は、LEIデータの更新を促す能力をすべての関係者に拡張します。GLEIFのデータチャレンジ機能により、LEIデータのユーザーは、LEI記録間の参照整合性、または関連参照データの正確性や完全性に対する疑念を実証することができます。これには、親会社の関係性情報が含まれます。また、この機能で二重付番エントリーや、LEIに関連するコーポレートアクションへの対応が適時になされない場合にそれを指摘します。

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