このブログ記事では、ポルトガル銀行のデータ管理部門でデータ・サイエンティストを務めるアナ・ソフィア・アフォンソが、このチャレンジにどのように対処したかを説明する。機械学習(ML)と AI ベースのアルゴリズムを厳格な品質管理と専門家による検証 と組み合わせ、廃止の対象となる LEI を特定することにより、国内外の参照システムにおけるデータの 一貫性とガバナンスを強化した。これは、全ての LEI データ・ユーザーがグローバル LEI システム全体の適時性、正確性及び信頼性の向上にどのように貢献できるかを概説する青写真を提供するものである。
国内参照データ環境における LEI の理解
ポルトガルでは、すべての取引主体は、法的及び財政的目的のため、国の識別子を保有しなければなら ない。しかしながら、LEI は、特定の規制上の文脈でのみ必須である。その結果、全体的な LEI の対象範囲はより限定されたままである。加えて、LEI のライフサイクル・イベントは、取引主体の実際の法的地位の変化によるのでは なく、外部報告義務によって引き起こされることが多い。
我々の初期分析からの重要な洞察は、未更新の LEI は関連取引主体が活動停止中であることを意味しないことであった。非更新は、取引主体の終 了ではなく、単に報告義務の変更を反映することがある。逆に、取引主体は、LEI が未更新のまま又は発行されたまま、既に法的に不活発である可能性が ある。
最も重要な点として、我々は重要な考慮事項を認識した:取引主体が業務を停止したかのように誤っ て LEI を失効させることは、全く失効させないよりも悪いことである。その結果、取引主体は、取引又はより一般的な業務の遂行に支障を来す可能性がある。つまり、「失効」ステータスを引退の自動的なトリガーとすることは、重大なガバナンス・リスクをもたらすことになり、したがって、いかなる解決策も、保守的で、証拠に基づき、完全に監査可能である必要があった。
その結果、真のチャレンジは以下を区別することであった:
a) LEI は更新されなかったが、依然として活動中の主体に対応するもの。
b) ポルトガルで法的に活動していない取引主体に関連する LEI。
これを行うため、GLEIF、外部情報源及び国内事業登録からのデータは、取引主体、法的地位及び LEI 登録状況の統合されたビューを提供する当社の参照データ環境に継続的に統合される。ML 及び AI ベースのアルゴリズムは、その後、事業体名と識別子を標準化し、データセット間の 類似性スコアを計算するために適用され、更新が必要な時期を特定するため、権威ある国家情報源に対す る LEI 記録の大規模なクロスチェックを可能にする。
有効性が確認されると、更新はGLEIF の API 対応の一括チャレンジ機能を通じて運用され、手作業を 大幅に削減し、内部プロセスを合理化する。同時に、同機能は、独立した第三者による情報の検証を可能にすることにより、更なる保証のレイヤーを追加する。これにより、検証可能な LEI の失効は、不必要なアドホック又は手作業による介入を回避しつつ、 一貫性、効率性及び完全なトレーサビリティをもって処理される。
実現した業務上の大きな利点にとどまらず、このアプローチは、グローバル LEI システムに対する当社の強いコミットメントを示すものである。タイムリーに情報を共有し、標準的な更新サイクルの外で LEI 参照データを更新することにより、我々は、積極的に、最高 のデータ品質基準の維持を支援し、LEI 参照データが正確かつ最新であり続けることを確保する。これは、ポルトガル経済及びそれ以 外における信頼と透明性を促進する上で、極めて重要な役割を果たしている。